全国学力テストの個人結果(小6)が届いています!
4月24日に実施された全国学力学習状況調査(全国学力テスト)の結果が発表されていますね。
日本に住んでいる小学6年生と中学3年生の大半が受けたこの全国学力テスト、うちの長女も6年生なので、受けていましたよ。
(全体の98.4%の小中学校で実施されたそうです。「全国学力テストを受けました!小6女子の感想」という記事に詳しく書いています。こちらもご覧くださいね。^^)
全国学力テストの都道府県別順位、気になります?
8月27日に都道府県別の正解率などが発表された全国学力テストですが、ニュースやネット上の書き込みなどを見る限り、話題の中心は「都道府県の順位」になりがちなんだなぁ…と感じました。
「一番大事なのは、そこじゃないでしょ!?」と、実際に我が子がテストを受けた保護者としては思うのですが、直接関係ない人にとっては「自分の都道府県は何位?」ってことが気になるんでしょうね。
下位の学校の校長先生の名前を公表するなんてことを言いだす知事さんも現れてきてますし…。でも、そんなことを当たり前にしてしまったら、弊害も出てくると思うんですよ。
- これまで実施されたテスト内容を予習させる
- 良い成績を取れなさそうな子どもにはテストを受けさせない
- 「今の校長先生って、最下位の学校の校長だったらしいよ。大丈夫なのかな?」などと保護者の間でうわさになる
教育の専門家でもない私が、ちょっと考えただけでもいくつか思いつくんですよね~。
特に「テスト内容を予習させる」のは、すごく簡単なんです。実は、国立教育政策研究所という公式サイト内で、過去の調査問題がダウンロードできるんですよ。
なので、先生方に懲罰を与えるようなことをしてしまうと、あらかじめ自分の生徒に過去問題を解かせる先生が現れてもおかしくないと思います。(普通はしないけど、絶対ないとは言い切れないと思う。)
予習したら、調査のためのテストを実施する意味がなくなってしまいますよね~。
テストを受けた本人、都道府県別の調査結果にがっかり…
とは言え、私も自分が住んでいる都道府県の全国順位が気にならないのかというと、そうではなくて。苦笑
何位なのかな?と思って、新聞記事の地方面をチェックしましたけどね。
TVのニュースでも大々的に報道されていたし、テストを受けた長女自身も気になったようでした。結果が発表された時点では、個別の結果が分からなかったから、余計に「うちの都道府県は何位?」って思ったみたいです。
で、新聞記事を見た長女、「えっ!下から数えた方が早いよ~っ!ここって、そうなの?」と、とてもがっかりしていましたよ。^^;
私はなんとなく過去の順位を知っていたんですけど、自分がテストを受けて初めて、全国学力テストの存在を知った長女なので、あまりの結果に愕然としたよう。しばらく「そうかぁ、○位かぁ…」なんて、ブツブツ言ってました。
都道府県の順位と学校別の結果は関係がない?
そんな感じで、自分の住む都道府県の順位の低さにがっかりしていた長女、2学期が始まって数日後に個人結果の書かれた個別表を小学校から受け取ってきました。
小学校の名前入り封筒に、個人名が書かれていて、封は糊でしっかり貼り付けられていましたよ。どうやら、子どもが小学校で見ないように配慮されていたようです。
書かれていた内容は、国語A・B、算数A・Bそれぞれ
- 問題の内容
- 学習学年
- 単元名や問題が問うている分野
- 正誤
- 全国の正答率
など。全国の状況(正答数ごとの児童の割合)の表があるので、だいたいの位置は分かりますが、個人の順位はありません。
個別表はA4サイズの紙の両面なんですけど、字が小さすぎて読みにくいんですよ~っ!老眼の兆しのある40代には、もう少し見やすい紙面にしてもらえないかななんて思いました。^^;
さて、長女が言うには、担任の先生がこんなふうに言っていたそうですよ。
「都道府県順位は残念な結果だったから、もしかしたら教え方が悪いんじゃ…なんて心配されているお父さんやお母さんがいるかもしれませんが、うちの小学校の平均は、1位の秋田県より上なので、心配しないで大丈夫って伝えてください」
「小学校全体のくわしい結果やこれからの取り組みなどは、そのうち学校便りなどで紹介されると思います」
「でも、みんなにとって大事なのは平均が何点かってことじゃなくて、それぞれ間違えた問題を見直したり、これからの勉強の参考にすること。家に帰ってから自分の結果を見て、お家の人と話し合ってくださいね」
この話を聞いて、小学校の結果が予想以上によかったことにびっくりしましたが、内心ホッとしたのも事実。
都道府県や市町村全体で、学校別の順位などを公表するのは、マイナス面も多そうですが、通っている学校がどの位置にいるのかは、保護者に伝えてもいいのかなって思いました。(うちの学校はどうなの?って、やっぱり知りたいですよね~。良くなかったら、学校側も伝えたくないでしょうが…。)
全国学力テストを受けて、これからの課題が見えてきた!
さてさて、肝心の長女自身の結果ですが、想定内と言った感じでした。
テストを受けた直後に「一番最初に受けた国語Aの問題、時間がなくて最後までできなかったの…」って言ってたんですね。
時間が足りなくて、その後もあせってしまった様子がはっきりとわかる結果でした。
だって、国語Aの次に受けた算数Aの前半、「243-65」なんていう単純な問題(正答率88.3%)を間違えてるんですよ。算数Aで間違えてるのは、計算問題ばかり。苦笑
本人も悔しかったみたいで「なんで、こんな問題、間違えてるんだろう~!あわてちゃったんだよねぇ」などと言っていました。
長女は通信教育しかしたことがないので、今回の全国学力テストが初めての本格的な長時間のテストだったんですね。もともと、計算が早い方ではないけれど、テスト慣れしていないので、うまく時間配分ができないようです。
あとは、国語Bの記述問題の間違いが目立ちました。学校のテストでは、記述が特にニガテという印象はないんですが、もしかして書かなければならない重要な語句をすべて書けていないのかなと思ってます。
ということで、中学校に向けての長女の課題は
- 計算を早く正確にする
- 通信教育でも記述問題の丸付けは、親にしてもらう
- テストを受ける時は、まず問題を全部みて時間配分に気を付ける
といった感じになりました!
長女自身にも自分の課題が分かったので、個人的にも全国学力テストを受けた意味があったなぁと思っています。
せっかくほとんどの小6と中3が受けたテストなので、この結果をきちんと調査して、これからの教育にいかしてほしいです!
どんな問題が出題されたか、調査結果の報告書や資料を見てみたい方は、国立教育政策研究所のサイトをご覧ください。くわしい調査結果が発表されていますよ。